
第85回ハローマイト懇話会報告
阪南大学、あべのハルカスキャンパス(23階)に移って2回目の“オーストラリア・インターンシップ報告会“、デスクには電気の差し込みプラグ、PC用のコネクターと今時の学生はこんな環境で勉強しているのか!と驚きながら報告をききました。今年は女学生4人と男子1人、伊田理事がインターンシップの担当になったこともあって今年は全員が日本語と英語でリポートします。語学学校で2週間英語を学んだ後、それぞれのインターンシップ先に向かうというシステムは例年通りですが、語学学校に中国、台湾、韓国などに加えてブラジルからの学生が居たというのが今年の目新しい報告でした。
最初の報告者は男子学生、日本語教師のアシスタントをしたそうです。在学中に海外へ行きたかったとの事で、ホームステイ先で同宿の留学生と一緒にパブへ行った時に「ああ、オーストラリアに来てるんだなぁ」と感じたそうです。二人目はカフェでインターンシップを経験した女学生。日本でもカフェでアルバイトの経験があるそうで、彼我の違いを「スタッフの接客がとてもあっさりしていて、日本のように丁寧ではなかった」と話しました。加えて「文化が違うのでお客さんも何ともないんだな」と思ったそうです。
日本人向け雑誌編集に携わった女子学生。入学以来留学したいと思っていたけど一歩が踏み出せなかったそうですが念願がかなったようです。雑誌が出来あがった時は「凄く嬉しかった、遣り甲斐のある仕事」だと思ったそうです。「文化の違いを感じ」ながらも「ここで働きたいと思った」と良いインターンシップであったようです。ペットショップでのインターンを希望したものの「店には日本のように子犬や子猫が居なかった」とリポートした女学生。何をしていましたか?「チョッとお買いものの間に、ワンちゃん、洗っておいて」などといったクライアントの注文に応じていたそうです。犬のデイケア、散歩、ウォッシュと世話をする中で「日本との飼い主の違いは?」と聞いたところ「彼の地の犬はノミが湧いていたりして、とても“汚なかった”」そうです。日本ではノミを見たことなど無かったのでは?と奮闘ぶりが偲ばれました。
五人目も高校の日本語教師のアシスタントをした女学生。オーストラリア人の高校生が“日本語で彼女に何か質問をする”というのがスピーチのテスト。「緊張のあまり泣き出す子がいて驚いた」と印象を話しました。東アジアからの留学生と一緒にホームステイをしたそうですが、「シャワーの使い方の酷い学生が居て嫌だった、ホストマザーも顔をしかめていた」と国柄、生活習慣の違いを実感したと言います。今回、日本語と英語でのリポートという事で心なしか内容がやや薄い感じでしたが、彼らは大小を問わずそれぞれに、日本との違い、文化や生活習慣の違いを発見したようです。英語よりも仕事よりも、何よりも“違いを感じる、見つける事”がインターンシップの本当の意義かも知れません。
(報告者 出野徹之)

