あべのハルカスの辺りは既にクリスマスムードが漂っています。11月18日午後6時半から、23階の阪南大学あべのハルカスキャンパスで、インターンシップの体験談を聞きました。女子学生7人、協会からのオーディアンスは11人です。例によってパワーポイントを駆使して一人目、日本語教師アシスタントをした体験からスタートしました。去年までと違って今年はニューサウスウェールズのリズモアという街を拠点にインターンシップを体験したとの事。先ず英会話を学び、その後それぞれのインターンシップ先に向かうのは同じで、それぞれが違う家庭でホームステイ、異なった体験をします。
日本語教師のアシスタントでは、「山に行く」「山へ行く」といった助詞の違いの“説明を求められて困った、もっと日本語を勉強したいと思った”、と逆に日本語の大切さを思い知ったようです。
同じく日本語教師のアシスタントをした学生は、“日本文化・折り紙”で大いに人気を博したそうです。授業以外のところでも「折り紙を教えて!」と生徒たちから引っ張りだこで持参した折り紙は「アッという間に無くなった」と嬉しそうでした。なお子供たちの一番人気の折り紙は?と質問したところ“ピカチュー”だったとのこと、所変わっても、ですね。
ブライダル業務を希望した学生は、ウェディングドレスのディザイナー、フラワーディザイナーなどのアシスタントを体験、特に結婚式の豪華な、高価な花の装飾に驚いたと、パワーポイントの写真を示しながら改めて感慨を語ってくれました。また現地の人々との触れ合いの中で“自ら行動する大切さを学んだ、積極的な生き方をしたい“と抱負を語りました。
ホテル業務を体験したのは2人、それぞれに違った感想を話しました。
海外で働く事への憧れを学生の時に体験できるとは、と参加した学生は、ホテル直営のレストランでインターンシップ。最初はサービスの仕方の違いが解らず「泣きました」と本当に“泣いた”そうです。でも彼の地ではスタッフが、客との会話を楽しんだり、働く事を楽しんだりする姿を見て日本との違いを発見したようで、“海外で働く事への憧れ”は益々強くなったと次の目標がどうやら見つかったようです。
もう一人は、レストランのメニューに発見があったと言います。誰が見ても一目でどんな料理か解る、日本でも取り入れたら?と話していました。多民族国家の智恵を計らずも見つけたのでしょう。またチップという“サービスへの対価”も新鮮な体験だったようです。
興味を引いたのは、不動産販売の会社でインターンシップを体験した学生の話。質問してみて判明しました。実家が電機店を経営していて“物、物件”と言われるものに興味がある、と選んだ志望先。現地のコーディネーター、不動産屋さんも驚いたり喜んだりしたでしょうね。リポートでは“インスペクション”“オークション"と他の学生とは全く違った用語が飛びだしました。
でもそれなりの苦労があったのでは?と聞くと、待ってましたとばかり、専門用語がどんな意味なのか、毎日日本語に訳して理解するのが“大変でした”と。
でもボスの指示が理解できたり、自分の意見を言えたり出来てきて、、、と楽しそうでした。客層は、矢張り中国人、インド人とのことで世界経済の潮流が
そのまま現れているようです。
7人目も日本語教師のアシスタント。折り紙を教えた一人ですが、ポケモンゴーが大人気でしたと新しい情報を話しました。ホームステイでは、彼女曰く
“人見知り家族”で、チョッと淋しい思いをしたようですが自家用ヨットで大好きな海に連れて行ってもらったり、一人で電車、バスを乗り継いで“何とか
なるだろう旅“を体験したり、現地で精力的に働く日本人を見て刺激を受けたりインターンシップを大いに満喫したようです。
今回も日本語、英語での発表でしたが年々英語の、しかも発音が上手くなっているような印象があります。学生諸嬢、今後とも「オーストラリア」を忘れないで下さい。日豪協会のイベントにも是非参加して下さい。
それにしても、この逞しい7人の女子の向こう側に“羊のような”男子学生の姿が透けて見えるのは気のせいでしょうか?
(評議員:出野徹之)