全国日豪協会連合会・大阪大会は豪日交流基金40周年記念も兼ねて、全国日豪協会連合会・大阪日豪協会主催、関西日豪協会・神戸日豪協会・南大阪日本オーストラリア協会の3協会共催のもと下記スケジュールで開催されました。
2016年11月26日(土) 場所:帝国ホテル・大阪
14:15~16:15 全国日豪協会連合会総会
16:45~18:30 記念シンポジウム
「日豪交流の将来と日豪協会の役割」―親善と理解を深める為に―
19:00~21:30 懇親パーティー
2016年11月27日(日) オプショナルツアー
一日コース: 仁徳天皇陵と利休井戸他、堺市内見物
半日コース: 大阪ダックツアー
☆11月26日(土):
「大阪へ集まろう!オーストラリア大好き!!」のキャッチフレーズのもと、幅広くPR活動・お声掛けをしてきた結果、大阪大会の総会・シンポジウム・パーティーの参加者数は近年最多となりました。ミラー駐日オーストラリア大使、テイラー駐大阪オーストラリア総領事にもご出席賜り、オーストラリア豪日協会をはじめ、日本各地域の16の日豪協会、北は北海道日豪協会から南は熊本日豪協会と幅広い地域からのご参加を頂き、記念すべき大会となりました。勿論、大阪日豪協会からも多数の会員、非会員の方々の参加を頂き、すべてのプログラムが盛況に推移しました。今大会の参加延べ人数は164名となり、
来賓(オーストラリア大使、総領事を含む)11名
オーストラリア豪日協会 10名
全国日豪協会(大阪日豪協会以外)46名
大阪日豪協会 97名となりました。
☆11月27日(日):
南大阪日本オーストラリア協会主催の仁徳天皇陵と利休井戸他・堺市内見物ツアーと大阪日豪協会主催の大阪ダックツアーには、合わせて40名の参加者が有りました。オーストラリアや北海道、東京、岐阜、飛騨高山、名古屋、岡崎、三重の各協会からの参加者と大阪日豪協会からの参加者が、それぞれ交流を深めながら楽しいツアーを体験されました。
<総会>
2016年11月26日(土)、帝国ホテル大阪3階「鶴の間」におきまして、全国日豪協会連合会の総会が開催されました。
出席者は国内の連合会加盟14協会及び非加盟2協会の計16協会、オーストラリアからは豪日協会連合会ベン・スパロー副会長はじめ多数の開係者、さらに来賓を含めて合計110名以上の盛会となりました。 主催協会である大阪日豪協会の富田会長による歓迎の挨拶に始まり、内藤連合会会長代理の足立副会長の挨拶に続き、来賓としてキャサリン・テイラー駐大阪オーストラリア総領事に祝辞をいただきました。その後、議事に入り、大阪日豪協会の富田会長が議長に選出され、2014-15年度事業報告と決算、2016-17年度事業計画と予算の他、規約改定、熊本地震見舞金、ホームページ作成費用、次期開催地、役員改選などの議案が上程されました。議案は午前中の理事会で慎重審議がなされており、総会では満場一致で可決されました。
特筆事項としては、2018年に開催される次期全国大会の主催協会が東京を本拠地とする「公益社団法人日・豪・ニュージーランド協会」に決定し、当該協会の上田会長から受諾表明がありました。又、長年会長を務められた名古屋日豪協会の内藤会長が退任し、新会長として、大阪日豪協会の富田会長が選任されました。これに伴い連合会の事務局も大阪が担当いたします。そして、2年間の任期で次の総会を主催する協会に会長を引き継いでゆく仕組みを始めることも内定しました。連合会の運営に多くの協会が交代で参画することにより、さらなる活動の充実、発展を目指します。
<国内参加16協会からの活動報告>
議事終了後、大阪日豪協会の出野評議員の司会により、国内参加16協会からの活動報告が行われました。各協会からの報告内容にはそれぞれ特色があり、協会が誕生した歴史、地域における活動の苦労話や抱える課題など、全国各地の協会の状況が大変よく理解でき、出席者にとってはまさにこういった機会でなければ聞くことのできない貴重な時間となり、本大会の開催意義の1つを強く感じた瞬間となりました。
<コーヒーブレイク>
<シンポジウム>
1.ブルース・ミラー駐日オーストラリア大使講演
大阪大会の目玉である「記念シンポジウム」は、134名の聴衆の中、駐日大使ブルース・ミラー氏の「今日の良好な日豪関係の基礎にある人的交流を、今後さらに活気づけるための新しいアイデア」とのスピーチで始まった。聴衆の目は鋭く大使に向けられ「今年は日豪友好協力基本条約が結ばれてから40周年という記念の年であり、オーストラリアが他国と締結した二国間友好条約」と聞き、驚きの声が聞こえた。更には、「条約締結の年に豪日交流基金が設立され、人と人の発展の基礎となっている。」と聞き、友好開係の深化を感じた。
経済面では、「2015年1月に日豪経済連携協定が発効したので両国にとってのビジネスチャンスは増大している。」「日本はオーストラリアへの累計投資額が、米国に次いで、世界第2位になっている。」と聞き、納得した。従って、政治面でも日豪関係は緊密であります。大使は、過去をベースに、将来に向けたFocus Country Program、略してFCPが、2018年に日本で大規模なプロモーション・プログラムを展開すると、ターンブル首相の2015年の発表を引用され、説明された。2020年のオリンピック前に、オーストラリアにとり重要なパートナー国に日本を選定して、オーストラリアの姿をより深く知るプロモーション活動を展開する内容で、愛称は「オーストラリアNOW!」らしい。我々は、オーストラリアに対して、雄大な自然、息を呑むような風景、美しい海岸線、コアラ、カンガルーなどの好印象を持っているが、それ以外にもオーストラリアの魅力は満点です。その証拠に、高レベルを誇る高等教育機関が数多くあり、世界中から留学生を惹きつけています。日本からオーストラリアを訪れる日本人学生数は、年間6万にも達しています。オーストラリアの都市は、世界の住みやすい都市として名を連ねています。科学分野ではイノベーションを生み出しており、オーストラリアは、過去100年間に15人のノーベル賞受賞者を輩出しています。例えば、ピロリ菌を発見したのはオーストラリア人ですし、ガムの原料となるリカルデントはメルボルン大学の研究成果です。
次に、大使は「人と人との交流のこれからを見通して」として「草の根の交流」から「長年に渡る交流の歴史とネットワーク、組織運営のノウハウなどの財産」を熱く語られ、「この豊かな財産をいかに新しい世代に引き継ぎ、交流の輪を大きくしていくか」と言う課題へと、踏み込まれました。
オーストラリア大使館は「人的交流の活性化を実現する新しいアイデアを出し合う機会」を設けられ、大使館内でのブレーンストーミングをされました。それをベースに、アイデアとして、下記の項目が具体的に提案されました。
- JETメンバーとのタイアップ:オーストラリア大使館では、彼らが日本に到着した後、レセプションを開催していますので、コンタクトリストの提供は可能との説明です。
- JETメンバーを招聘してAfternoon Teaなどのちょっとした会の関催提案。
- ICTツール:Virtual Tourオーストラリアでホームステイしよう!と名づけられた教材で、6人のオーストラリア人のキャラクターを介して、ホームステイの仮想体験が出来るのです。このデジタル教材は、中学校社会科地理の「世界の諸地域」の学習指導要領に合わせて使用出来る様になっているそうです。
- 訪日客の増加:2011年の1年間、オーストラリアから日本への観光客数は、15万人未満でしたが、2015年には35万6千人へと大きな増加です。これは、従来の東京や北海道が目的地では無く、日本全国に魅力を探して訪れている事を示唆していますので我々との接点が見つけられるかも知れません。
- Web site及びSocial Mediaの活用:今やIT時代ですから組織運営に当たり、ウェブサイト、ソーシャル・メディアの活用に目を向ける必要もあるのではないでしょうかとの提起です。
大使の締めくくりの言葉は、「日本とオーストラリアの友好閏係は、そこに住むひとりひとりの強い絆にかかっております」でした。大使は懇親Partyの後、全てのテーブルを廻られ、全ての出席者との談笑及びテーブルごとでの写真撮影に応じられる情熱的な姿勢に、感銘を受けましたのは私だけでは無いでしょう。これが「草の根交流」の原点に思えます。
2.上田秀明日・豪・ニュージーランド協会会長講演
駐オーストラリア連邦特命全権大使であられた上田秀明氏は「民主主恒、市場経済、価値観を共有する豪州との関係は、日本に取っては極めて重要」と外交官らしい語りから始まった。
最初の注目点は、「日豪相互補完関係」で有った。豪州は日本の真南の大睦で、世界の大国から遠く、国際紛争に巻き込まれない、資源が豊富、乾燥台地、人ロは2300万人と説明をされると、成る程と理解する。日本から見た豪州は、第4位の貿易相手国であるが、人口割りでは第1位である。貿易の内容的には、最大のエネルギー供給国で豪州からは全体の24%を購入している。同時に、豪州は資源の主要供給先である(鉄鉱石60%、アルミニウム20%)。また、第3位の食料供給国である。例えば、牛肉、大麦、チーズ、小麦などを輸入している。一方、豪州から見た日本は、第2の貿易相手国で、最大の貿易黒字国、第3位の直接投資国である。この様な事から、日豪は「相互補完関係」にある事が理解できる。その他にも、豪州は親日国である事を、戦争花嫁達の地道な努力、商社員の役割、各地での豪日協会の活動などから例示された。
次に、オーストラリアの成立の歴史を踏まえて、日豪関係を説明された。ブルームの日本人墓地、ダーウィンでの真珠貝の採取、クイーンズランドでの砂糖黍の収穫への参加、1896年にタウンズビルに最初の日本領事館、1897年にシドニーに日本領事館が設立された。1941年12月に太平洋戦争が勃発して、日本との戦いが熾烈を極めた。1944年8月にはカウラ日本人捕虜脱走事件が発生した。この様な経緯の中で、日本との関係が復活したのは、1957年に締結された「日豪通商協定」だろう。以降、1966年から41年間、日本が貿易相手国として第1位に君臨していた。豪州での日本語学習者は28万となり、人口当たりでは世界1位となっている。最後に、「今後の日豪関係」として、下記に纏められる形で説明され、締めくくりとされました。
- EPA発効で、経済的相互補完関係は発展する。
- 安全保障協力関係は拡大中である。
- 2018年はJANZの90周年であると同時に豪州は日本をフォーカスする。
- 中学・高校・大学レベルの交流は拡大すべきである。
- TV番組を日豪間で相互放映を拡大すべきである。
- 観光・スポーツ、例えば、スキー、海洋スポーツ、の相互交流拡大は可能性が有る。
- 各都市間の直行便、クルーズ船の運航拡大も可能性がある。
- 日本各地の日豪協会、豪州各地の豪日協会の活躍に期待する。
JANZは公益社団法人日・豪・ニュージーランド協会の事であり、2年後には、全国日豪協会連合会の会長協会になられます。元駐豪全権大使のスピーチは「40年の外交官生活の体験を基に国際間の実態を若い人たちに伝えたい」との情熟に溢れた内容でした。
3.富田勇一大阪日豪協会会長講演
全国日豪協会連合会の会長に就任された富田会長は「草の根レベル」についてスピーチをされました。(シンポジウムの)大きなテーマは「日豪交流の将来と日豪協会の役割」。親善と理解を深めるためには、今回出席されました方々が、全国各地の日豪協会会長または代表者であることから出て来た発想です。まず大阪日豪協会の会員数の推移から見ますと、設立時は120名、1991年には184名、92年には290名、93年には322名、と急伸するも頭打ちになった。2004年には214名、2008年には180名、2010年には145名、2014年には167名、2015年には170名と回復し、2016年はもみ合い状態です。会長歴は2004年から、途中1年間休み、現在12年目ですが、会員の減少傾向は、大阪地区では、どこの協会でも見られます。昔は海外留学をしたいとか、取引をしたいとか、単純に友達を作りたいとか言った時、入りロが限られていたので、親善協会はそのゲートウエイとして重宝がられました。今は入りロが何時でも手の届くところに有ります。例えば、留学では政府が率先して留学の勧誘をして便宜を提供しています。従って「日豪協会の様な親睦団体は、そういった、実利を提供する手段とは別に意味ある団体で無ければ、存在の意味が無くなる」と明言され、大阪日豪協会は、「明るく、楽しく、フレンドリーな日豪協会」をモットーとして活動をしている。日豪親善を出汁にして、とにかく大勢集まって、面白い事をやろうとの機運でした。パーティー、ピクニック、バーベキューなどに力を入れております。二番目の特徴は、役員数が多いのです。多分、会員10名に役員が一人です。名前だけの役員はほとんどいなくて、月一度の役員会は90%以上の出席率です。それぞれが部会を担当していて自主的に企画を立て実行しています。言うなれば、協会の仕事が義務ではなく、自己実現の手段になっています。18名の役員の出自は、中小企業のオーナー、豪州駐在経験豊富な元商社マン、大学教授、学校経営者、音楽家、主婦など多士済々で、役員会終了後の二次会が楽しみです。「なぜこれが日豪親善に関係するのか。」への答えは「普段では繋がりが有り得ない世界の人たちを結ぶものは、オーストラリアが好きと言う共通項なのです。」しかしながら、恋愛は片思いでは成就しません。下手をするとストーカーになってしまいます。その点、オーストラリアは立派です。キャサリン・テイラーさんは我々の大きなイベントに必ず出席され、ほとんど全ての出席者と話をして、思いを受け止めて下さいました。ミラー大使も頻繁に関西を訪問され、それぞれの協会と親しくして頂きました。
課題は色々と有ります。その一つは、若い人の補充がなかなか進まない事です。その答えは「会が自身で新しいニーズに適応して行ける努力が必要」と締めくくられました。
<懇親パーティー>
午後一杯、総会やシンポジウムで真剣な議論を進めてきた参加者一同が、ようやく肩の荷を下ろして寛げる懇親パーティーの時間がやってきました。19時、シャンデリアが輝く帝国ホテル大阪3F「孔雀東の間」には、ブルース・ミラー駐日オーストラリア大使、キャサリン・テイラー大阪総領事とご家族、ベン・スパロー豪日協会連合会副会長、ロス・ハンフリー、リー・マクリントック前・元豪日協会連合会会長、さらに豪日交流基金の支援で来日したグリフィス大学の男女二人の学生さんなどの豪州側と、全国各地の日豪協会代表の方々、それに地元大阪日豪協会の会員・会友の皆様が続々と集まり、150名を超える盛会となりました。
主催者・来賓のリラックスしたご挨拶のあと、共催団体である関西日豪協会石川会長・神戸日豪協会太田会長・南大阪日本オーストラリア協会阿久根会長によるユーモアあふれるご発声で一同乾杯、和やかな雰囲気のもと食事歓談となりました。祖田修氏・Yu-Ma氏によるピアノとバイオリンの演奏が、会場一杯に華やいだ空気を満たし、佐々田つよし氏が各テーブルを回って見事なマジックの技を披露すると感嘆の声が上がりました。着席方式のパーティーは今回が初めての試みでしたが、オーストラリアの食材をふんだんに取り入れたホテルの食事がテーブルごとにサービスされて、大使館寄贈のワインとともに、落ち着いておいしい食事が楽しめました。
大阪日豪協会のパーティーでは欠かせない大抽選会「とるぞう」も豪華賞品が用意され、大いに盛り上がりました。ウエスティンホテル・帝国ホテルのペア宿泊券・ペアディナー券、イタリア製のスポーツサイクルをはじめとして、多くの法人及び個人会員から協賛頂いた数々の豪華賞品が、手に汗握って見守る参加者に次々とあたり、あちこちで喜びの歓声が上がりました。
1月早々オーストラリアに帰任されますミラー大使は各テーブルを回り、参加者と一緒に写真撮影をしていただき、多くの方々と談笑して頂きました。ますますオーストラリアが好きになったことと思います。同時に帰任されるテイラー総領事も、長い間大阪を中心に日豪貿易促進と草の根交流の振興に努められ、大きな実績をあげられるとともに、多くの日本人から親しみをもってキャサリンさんと呼ばれてきました。このお二人に感謝の気持ちを込め、参加者を代表して大阪日豪協会役員から花束贈呈を行いました。
池田副会長の挨拶で中締めとなりましたが、まだまだ名残惜しく会場のあちこちで話が続き、それぞれ再会を約して帰宅の途につきました。
<オプショナルツアー>
☆1日コース☆
前日の総会、記念シンポジウム、懇親パーティーのあと、南大阪日本オーストラリア協会様の主催で行われた仁徳天皇陵と利休井戸他堺市内見物ツアーに参加し、南大阪の中心で歴史のある国際都市をめざしている堺市の名勝を散策いたしました。参加者は当日帝国ホテルを朝10時に出発し、豪華観光バスにて湾岸高速堺線で雨の中、堺をめざしました。最初の訪問地は堺の偉人と言われた茶人利休と作家与謝野晶子記念館(さかい利晶の社)にて大まかな堺の歴史をみました。この記念館は2年前できた大変立派なものでした。2番目は堺のひとは誰もが食べたことがある有名そば(ちく満)にてそばをいただきました。江戸時代をおもわせる風流な食べ方で酒をのみながら出来あがりをまつようです。のみながら待つのでまた談笑に盛り上がりました。一人当たり1斤半の量をたべ、まず腹ごしらえ完了です。3番目は今回メインの仁徳天皇陵を拝観です。堺では各名所にはボランティアガイドさんがおり熱心な説明に感心いたしました。いま堺はユネスコ世界遺産の登録をめざしていますが、仁徳天皇陵の全体解明が難しく、いつになるかこれまた興味深いです。そのあと堺市博物館にて映像による天皇陵の歴史、規模など鑑賞、あと堺市役所の屋上展望台にあがりましたが雨天のため市内はぼんやりで残念でした。4番目は堺の誇る匠の技を見学に刃物ミュージアムに行きました。ここは包丁がメインでなんでも使える(魚、野菜、布など)ものがそろっており、一度おとずれても損はないかも。注文を受けているそうですが値段は相当しますとのこと。その後、小島屋さんのけしもちをお土産に買いに行きました。けしもちも堺の名物でここにしか売っていないそうです。
雨のなかでのツアーでしたが、総勢24名が大変和やかに北は北海道から、東京、中部、シドニーまで全国各地から参加され、次回また再会することを祈念し帰阪いたしました。最後に主催された南大阪日本オーストラリア協会の皆様、ガイド、バス会社の皆様ありがとうございました。
☆半日コース☆
2016年11月27日(日)、全国日豪協会連合会大阪大会の第2日目、オプショナルツアーが行われました。そのうちのオプショナルツアーC「大阪ダックツアー」には、前日の大会に参加された飛騨高山日豪協会、岡崎日豪協会、そして大阪日豪協会の会員・会友合わせて16名が参加しました。京阪天満橋駅近くの川の駅「はちけんや」から午前11時15分にスタートした本ツアーは、水陸両用バスを使用しており、まずは陸上ルートで大阪市内を観光した後、市内を流れる大川に着水し、ゆったりと大川を巡った後に再上陸して「はちけんや」に戻ってくる陸路60分、水路30分の計90分の市内観光ツアーとなっています。
この日はあいにくの雨天にもかかわらず、当オプショナルツアーの参加者以外にも多くの一般客が乗車され、全40席が満席に近い状況で、このツアーの人気の高さがうかがわれました。この水陸両用バスは、屋根はありますが窓がなく、当然のことながら雨が直接降り込んでくるため、ほとんどの参加者が乗り場で販売されている雨がっぱを着た状態での参加となりました。その雨に寒さが加わり、悪条件の中ではありましたが、雨に濡れた大阪城もとても印象に残りましたし、陸路から水上に入る瞬間の何とも言えない緊張感がほかでは味わえない貴重な体験となりました。又、この大阪ダックツアーには、ガイドさんが乗車しており、通過する観光地を大変楽しく、笑いを存分に取り入れながらガイドしていただき、腹を抱えて笑う場面もありました。大阪以外から参加された皆さんも大阪観光に加えて大阪の笑い、そして大阪の文化を存分に味わっていただくことができ、雨天を忘れて楽しいひとときを過ごすことができました。